半月板損傷・半月板障害



半月板について

半月板損傷は膝関節で最も多い損傷です。膝には内側と外側に2つの半月板があります。半月板の機能は、�@関節軟骨の衝撃吸収、�A関節安定性の寄与、�B関節不適合の補形、�C潤滑の補助です。


外側半月板 解剖・右膝
内側半月板

半月板損傷の診断

階段昇降、膝屈伸動作や正座時の痛みが主です。軽い例では運動時の痛みのみです。X線検査とMRI検査で診断します。半月板の損傷形態は縦断裂、弁状断裂、放射状断裂、水平断裂などが主で、高齢者では複合断裂(ばさばさ状)が多くなります。

           

 

 

左:外側半月板放射状断裂
右:外側半月板水平断裂

左:バケツ柄状断裂
右:切れた根本部分



半月板損傷の治療

膝がロックして動かない状態や膝の強い可動域制限がある場合は早めに手術を行う必要がありますが、それ以外では保存治療を1〜2ヶ月行い、改善が不良の場合に下記手術治療を検討します。


手術治療(関節鏡視下)

半月板部分切除術  手術動画�@
手術は関節鏡を入れる1cm程と半月板を切除するパンチを挿入する別の1cm程の切開の2カ所で出来ます。できるだけ痛みに関係する部分のみ切除 (limited small resection) します。手術翌日に退院できます。

               

半月板縫合術  手術動画�A
半月板の周辺25%までは血行があるので治癒する可能性があり半月板辺縁断裂・後角損傷・その他の断裂に対して半月板縫合術が行われます。関節鏡下縫合デバイスが非常に進歩しより簡単に行えるようになり、以前より縫合術の適応が多くなっています。しかし、術後は1〜2週間固定と2〜4週間松葉杖、全荷重は4週間以後、ジョキングは12週以後、スポーツは5〜6ヵ月以後になります。半月板縫合術では、損傷部位や断裂形態などによっては術後に再断裂や治癒不全を生じることがあります。

 
                




外側円板状半月障害  手術動画�B
外側円板状半月障害は中学生以降で症状が出始めることが多くなります。損傷は水平断裂で始まり次第に複合断裂になっていきます。複合断裂になると痛みが強くなります。保存的治療に抵抗性の場合は手術が適応となります。手術を行う場合は出来るだけ正常に近い半月板に形成します。手術は関節鏡手術で可能で手術翌日に松葉杖なしで退院出来ます。



     
左. 外側円板状半月完全型
右. 同例の形成的半月切除術
左. 円板状半月完全型
右. ばさばさ断裂

半月板損傷に対するPRP治療

半月板損傷に対するPRP治療も近年多く行われています。約80%の効果がみられます。

半月板損傷PRP治療に関する論文
米国Caring病院








膝関節手術専門外来






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