前十字靭帯(ACL)完全断裂はギプス固定では治癒しないこと、治療せずに放置した場合半月板損傷のリスクが高くなること、10年以上で変形性関節症の確率が高くなることから、55歳以下では前十字靭帯再建術が推奨されます。麻酔は全身麻酔に大腿神経ブロックを併用し術後痛が軽減します。手術は内視鏡手術で行い、切開部は内視鏡を操作する１cmほどが２～３カ所、靭帯固定部の3～4cmの１ヵ所のみです。野村医師の開発した最新hybrid-ACL再建術は自家腱（ハムストリング腱/STG腱）と人工靭帯を使用し今までの数倍の強力な靭帯固定法により松葉杖なしで膝の屈伸の制限なく手術翌日に松葉杖なく独歩で退院可能となります。今までの常識を凌駕する圧倒的に早いリハビリが可能となっています。
ACL再建術手技 手術動画① 手術動画② |
 
ハムストリング腱再建術 ３種類の腱採取部位
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| 弛緩したACL |
フックでACLの緩みが明らか |
脛骨位置決め |
大腿骨トン
ネル作成 |
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大腿骨内に
STG腱誘導 |
エンドボタン
確認 |
STG腱の骨内
引き込み |
完成
STG腱再建術 |
Hybrid-ACL再建術後リハビリスケジュール
| 手術日 |
手術時間90分 全身麻酔+大腿神経ブロック
術後１時間後より足上げが可能です |
| 手術後１日目 |
全荷重歩行・屈伸練習・下肢上げリハ
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| 手術後１～３日目 |
痛みが許容範囲になれば退院許可
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| 手術後５日目 |
外来受診にて包交・通学/出勤可能
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| 手術後14日目 |
抜糸・リハビリは自主リハビリも可
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| 手術後２ヵ月目 |
装具除去
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| 手術後３ヵ月目 |
MRI検査・ジョギング開始（装具）
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| 手術後４ヵ月以後 |
スポーツ復帰を許可・運動時のみ装具使用
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ACL再建術の成績：世界的にACL再建術の術後５年の再断裂は平均5.8％（1.8～10.4％）と報告されています（JBJS論文）。術後２年目のスポーツ復帰率は70～90％程度と報告されています。野村医師の成績は再断裂は3.5％、スポーツ復帰率は95％です。
PRP療法：世界の標準的ACL再建術のスポーツ復帰は術後９～12か月にもなります（米国HSS病院）。スポーツ復帰を術後４か月で急ぐ方には再建靭帯の修復を加速するPRP注射も世界的に行われており当院で提供が可能です。術後炎症が沈静化する４週以後にPRP注射を行います。（2023最新論文）
新鮮ACL断裂：再建術でなく切れた靭帯の縫合術は新しい縫合材料の開発により以前より行われてきていますが、失敗率は再建術の5～10倍高く失敗率は50％にもなること、術後のリハビリ期間は再建術より極めて長期を要することから現在縫合術は推奨していません(参考動画）。
前十字靭帯再建術は腱が骨に十分に固定されるまで３ヶ月以上かかるため、世界の平均的リハビリプログラムは術後１～２週間松葉杖使用、屈曲＆伸展制限４～6週間、その後数ヶ月の筋力リハ通院が必要となり患者様には膨大な負担となってきましたが、野村医師の再建術では従来のリハビリより圧倒的に早く安心して回復します。（参考：聖路加病院リハビリプログラム）
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骨付き膝蓋腱(BTB)再建術：骨付き膝蓋腱で再建する方法で、主に１度ACL再建術をして再断裂した場合に適応となります。術後は７日間免荷、14日目まで1/2荷重、15日目以後全荷重を許可します。
（参考動画①・参考動画②）
 
骨付き膝蓋腱 骨付き膝蓋腱採取部位
BTB再建術後リハビリスケジュール
| 手術日 |
手術時間90分 全身麻酔+大腿神経ブロック
術後１時間後より足上げが可能です |
| 手術後１日目 |
非荷重歩行開始・下肢上げ開始
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| 手術後８日目 |
1/2荷重・屈伸練習開始・8～14日目に退院
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| 手術後14日目 |
全荷重開始・屈伸練習↑
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| 手術後３ヵ月目 |
装具除去
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| 手術後４ヵ月目 |
MRI検査・ジョギング開始（装具）
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| 手術後６ヵ月以後 |
スポーツ復帰を許可・運動時のみ装具使用 |
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